今回は外壁に関するご報告です。
建物はどうしても経年劣化により外壁に多少なりとも不具合がでてまいります。
一般の住宅(木造)であれ、ビル(鉄筋コンクリート)であれ、定期的なメンテナンス(塗装と補修)は欠かせません。
1枚目の写真は内部の鉄筋が見えていますので、こちらに水分(雨水)によるサビが発生しています。
診断の結果、致命的な劣化は確認されませんでしたので、補修で対応が可能でしたが、長期間放置していればサビが徐々に伝播していきますので、このような割れ・欠けを見つけたらなるべく早く対応していただくとよいかと思います。
また、2・3枚目のような程度が軽いように見える劣化も、塗膜がなくコンクリートが暴露されている状態ですので、少しずつ雨水が侵入していきます。
このような状態であれば「塗り替え時期のサイン」のようなものですので、外壁補修をご検討くださいませ。
こちらは雨樋になりますが、恐らく車輌の衝突などが原因で凹んでいます。
こちらは建物の劣化と直接的な関係はあまりございませんが、例えば大雨・強風などで屋上に貯まった雨水や落ち葉などが、凹んだ部分で流れきれずに引っかかると、屋上に雨水が溜まってしまう可能性があります。
屋上は外壁よりもデリケートな部位ですので、水や泥、汚れなどが溜まったままの状態ですと劣化を早める要因になりますので、雨樋の凹みを見つけられましたら取り替えをご検討ください。
今回の事例は、ビルの塗装工事においてはよく見られる光景です。一般住宅と違い目が届かない部分が多いため、所有者でも気づかれないケースがほとんどですので、まったく珍しいことではございません。
ふと気づいたら「あ、欠けてる?」となる場合がほとんどで、日常ではほぼ気づかれることはございません。
一般住宅ならまだしも、ビルとなりますと「ちょっと外壁見てみるか」みたいな行動にはなかなかなるものではないため、ビル管理者様におかれましては、定期的に外壁をチェックしてもらえる専門家(もちろん当社でも可能です)にご相談いただくとよいでしょう。